資金繰りに困る前に!中小企業がやっておきたい3つのこと

中小企業にとって「資金繰り」は経営の命綱。
黒字倒産なんて言葉もあるように、利益が出ていても手元資金が足りなければ会社は回りません。
山梨県中央市の税理士、田中です。
今回は「資金が足りない!」と焦る前に
やっておきたい
3つの基本対策をご紹介します。タナカ
1.【資金繰り表】をつける
まず大前提として、お金の流れを見える化すること。
いわゆる「資金繰り表」をエクセルや会計ソフトで作成し、少なくとも3ヶ月先くらいまでの資金の出入りを管理しておきましょう。
売上は増えているのに、なぜか口座残高が減っていく…
― そんなとき、資金繰り表があれば原因がすぐに分かります。
2.【取引条件の見直し】をしておく
資金繰りが厳しい会社の多くは、「入金は遅く、支払いは早い」という構造になっています。
たとえば、
- 請求書を出してから60日後に入金
- 外注費や仕入は翌月払い
このようなケースでは、売上が立っていても資金が回りにくくなります。
できる範囲で、
- 入金サイトを短くしてもらう交渉
- 支払サイトの調整
- 月末締め・翌月10日払いなどの条件交渉
を行っておくと安心です。
3.【銀行と早めに関係を作っておく】
資金繰りが苦しいときに駆け込んでも、銀行はすぐには動いてくれません。
余裕のあるうちに、事業の状況を話しておくことで、いざというときの融資のハードルが下がります。
また、国の制度融資や保証協会付き融資など、中小企業向けのサポート制度も多く存在します。
顧問税理士や金融機関と連携しながら、使える制度を定期的にチェックしておきましょう。
まとめ
資金繰り対策は、「困ってから」では遅いもの。
ふだんから数字に目を向け、早めに手を打つことで、経営の安定感がまったく違ってきます。
余裕があるうちに、
ひとつずつやってみてはいかがでしょうか。タナカ